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ベートーヴェン：弦楽四重奏曲変ホ長調作品74「ハープ」2.ショスタコーヴィチ：弦楽四重奏曲変ロ長調作品92（1952）【演奏】アトリウム弦楽四重奏団(2008年録音)アトリウム四重奏団は、名前は聴いてはいましたが聴くのは初めてです。『ハープ四重奏曲』第1楽章の序奏の繊細な美しさに「これは！」と期待を感じました。展開部やコーダの４つの弦の織り成す鮮やかなテクニックは感動的です。でも最終楽章迄聴くと何か物足りないですね。この曲にはもう少し柔らかさが欲しい。その点、さすがにシバルトーク弦楽四重奏曲第4番ストラヴィンスキー弦楽四重奏の為の3つの小品グバイドゥーリナ弦楽四重奏曲第2番ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲第8番(1998年録音)グバイドゥーリナの弦楽四重奏曲第2番は、初めて聴きますが、他は聴き馴染んだ有名な曲ばかりです。彼女達はこのデビュー盤の5年後の2003年にバルトークの全集を録音しています。それに関しては、以前にレビューしました。バルトークに関しては、その全集盤の演奏よりこちらの方がベートーヴェン：弦楽四重奏曲第15番イ短調Op.132フィッツウィリアム弦楽四重奏団録音時期：1982年録音場所：ロンドン録音方式：デジタル（セッション）第13番に次いでフリッツウィリアム四重奏団の第15番のCDも入手しました。第13番と同じ頃に購入したLPレコードを聴いて以来なので、耳にするのは30年振りです。当時、メロス四重奏団の余りに美しい第15番を聴いている頃で、多分この演奏は、古めかしく感じたのかも知れません。然し、今双方の演奏を比べればこのフリッツウィリアム四重ベートーヴェン:・弦楽四重奏曲第1番ヘ長調Op.18-1・弦楽四重奏曲第2番ト長調Op.18-2・弦楽四重奏曲第3番ニ長調Op.18-3・弦楽四重奏曲第4番ハ短調Op.18-4・弦楽四重奏曲第5番イ長調Op.18-5・弦楽四重奏曲第6番変ロ長調Op.18-6ハンガリー弦楽四重奏団(1966年録音)50年以上前、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集と言えばバリリ四重奏団(モノラル)とブダペスト四重奏団(ステレオ)位しか、店頭に並んでいませんでした。当時、ハンガリー四重奏ショスタコーヴィチ：・交響曲第11番ト短調Op.103『1905年』・交響詩『10月革命』Op.131・ロシアとキルギスの民謡の主題による序曲Op.115CD2:・交響曲第12番ニ短調oP.112『1917年』・組曲『ハムレット』Op.32a・バレエ『黄金時代』組曲Op.22aエーテボリ交響楽団ネーメ・ヤルヴィ（指揮）録音：1989年（デジタル）ショスタコーヴィチの交響曲のCDのレビューでは、最上の教科書であると、かねてより尊敬の念と共に、私の道標として拝見させて頂いておりルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン弦楽四重奏曲第6番変ロ長調op.18-6弦楽四重奏曲第7番ヘ長調op.59-1「ラズモフスキー第１番」演奏:グァルネリ弦楽四重奏団(1991年録音)『11分24秒』の第1楽章・・・久々11分超えの《ラズモフスキー第１番》です。とても繊細とは言えない荒々しいサウンドが、この曲に合っているのです。ハイドンの弦楽四重奏曲ばかり聴いているこの頃、この落差に改めて驚きます。短時間の間に弦楽四重奏曲は激変したのですね。ハイドンと同じように6曲セットの前ベートーヴェン：ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調作品30の2ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調作47《クロイツェル》【演奏】諏訪内晶子（ヴァイオリン）ニコラ・アンゲリッシュ（ピアノ）【録音】2008年1月14-17日パリ，ノートルダム・デュ・リバン誠に興奮する素晴らしいベートーヴェンのソナタの演奏です。ニコラ・アンゲリッシュ（ピアノ）は、カピュソン兄弟等との共演で、私もブラームスやフォーレの室内楽で馴染みの名ピアニストです。燃える炎のような情念のヴァイオリニスバッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲ソナタ第1番ト短調BWV1001パルティータ第1番ロ短調BWV1002ソナタ第2番イ短調BWV1003パルティータ第2番ニ短調BWV1004ソナタ第3番ハ長調BWV1005パルティータ第3番ホ長調BWV1006【演奏】ヘンリク・シェリング（ヴァイオリン）【録音】1967年7月、ヴヴェイ随分と時間をかけてこのCDを聴きつづけています。未だに道半ばといった感じです。既に何種かのこルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン弦楽四重奏曲第2番ト長調Op.18-2ベラ・バルトーク弦楽四重奏曲第3番Sz85ヨハネス・ブラームス弦楽四重奏曲第1番ハ短調Op.51-1シューマン四重奏団(2012年録音)ピアノ四重奏団のシューマン四重奏団とは全く別の団体です。メンバーの3人はシューマン3兄弟のようです。『タワーレコードONLINE』では、殆んど同じ団体に扱われており、私も間違えました。現代の若い団体としては、とてもストレートな演奏で、小気味良いサウンショスタコーヴィチ：弦楽四重奏曲全集フィッツウィリアム四重奏団1975～77年ステレオ録音ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全集は、これまで・ボロディン四重奏団の新旧録音・ブロドスキー四重奏団・ルビオ四重奏団・エマーソン四重奏団の5種のCDと・タネーエフ四重奏団のLPを所有しています。これは、ベートーヴェンとバルトークの其々20種以上の所有のディスクに比べれば、遥かに少なく、又ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲を聴くのに費やした時間は、上記の2者のディスクに比べれば随分とヨゼフ・ハイドン弦楽四重奏曲第77番ハ長調作品76-3Hob.III:77「皇帝」演奏:エンジェルス四重奏団かつて『皇帝』の第2楽章程、つまらない変奏曲は無いと思っていました。学校の教科書にも載っていましたしね。只単に同じメロディを４回繰り返すだけです。一体どこが変奏で、どうしてこれが『変奏曲』のお手本なのだろうかと？しかし、今エンジェルス四重奏団の奏するこの楽章を聴いて思わず胸が熱くなり、何かこみ上げてくる感情を抑えられません。この人類愛的な讃歌は、国境を越えて人々の心スメタナ：弦楽四重奏曲第1番ホ短調「わが生涯より」スメタナ：弦楽四重奏曲第2番ニ短調シュターミッツ弦楽四重奏団(1990年デジタル録音)スメタナの弦楽四重奏曲第1番『我が生涯より』は、余りに有名で、私も何種かの録音を所有していますが、普通同録されている第2番は、残念ながら、私には印象が薄く、今回改めてシュターミッツ四重奏団の演奏でじっくり聴き直し、初めてこの曲に出会ったような感動を覚えました。ヤナーチェクの四重奏団を聴いた耳には、かつてとりとめ無く無秩序に聴こえていた印象が、寧ろとてもシューベルト：弦楽四重奏曲全集メロス四重奏団録音：1971-75年シュトゥットガルト、モーツァルトザール（ステレオ）私は、かつてメロス四重奏団のこの全集で、シューベルト/初期四重奏曲(1番～11番)の魅力に触れました。それから30年程経ちました。しかし、このCD使われていた緩衝材のスポンジが溶けて半数以上のCDが、駄目になっていました。他にも同じくドイツグラモフォンのアマデウス四重奏団のベートーヴェン全集、ポリーニのシューベルト後期ソナタ集等も同様の被害を受けました。ポリーニ盤は先にドミトリ・ショスタコーヴィチ:交響曲第13番作品113《バビ・ヤール》【演奏】ジョン・シャーリー=カーク(バス)バイエルン放送交響楽団・男声合唱団キリル・コンドラシン(指揮)【録音】1980年12月18、19日ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)【原盤】Philips多くのこの曲のCDが揃いましたが、何れも輸入盤の為、今回のディスクが初めて日本語訳の付いた国内盤です。お陰で歌詞をじっくり読みながら聴く事ができました。この演奏は、コンドラシンの亡くなる3ヶ月前に録音された彼ベートーヴェン弦楽四重奏曲第8番ホ短調OP.59-2「ラズモフスキー第2番」エンデリオン弦楽四重奏団(2007年録音)その昔、ベルリン四重奏団の『ラズモフスキーセット』のLPレコードが、爆発的な評判になり、私もその中の「ラズモフスキー第2番」に興奮した記憶があり、久々に懐かしいジャケットのこのCDを入手し、聴いて見ましたが、残念ながら昔の感動は全く感じられませんでした。その後に聴いたアルバン・ベルグ四重奏団とメロス四重奏団の両名盤の印象が余りに強烈で、中々その印象を越える名盤に出フェリックス・メンデルスゾーン弦楽四重奏曲第６番ヘ短調0p.80メロス弦楽四重奏団(録音:1980年)『慟哭の四重奏曲』と伝え聞いたこの四重奏曲、私の所有するわずかなディスクの中では、最もそのイメージに近い強烈な印象の演奏です。(他に所有するこの曲のCDは、ゲバントハウスQ、ケルビーニQ、シャロンQ、カルミナQです。)私は、同じメロス四重奏団の演奏するシューベルト『四重奏断章』の演奏を、その代表的名盤として誠に鮮烈に記憶しています。その影響を受けたと思われるこの曲の演奏が上手いシューベルト：・弦楽五重奏曲ハ長調D.956ベルチャ四重奏団ヴァレンティン・エルベン（チェロ）録音時期：2009年6月録音場所：イギリス、サフォーク州、ポットン・ホール録音方式：デジタル（セッション）こういう演奏を『アグレッシブ』と評するのでしょうか？AmazonにこのCDへの否定的な感想と思われますが、good-bearさんが、『・・・Belceaさんのシューベルト観は「死」それも「恐怖を伴った死」ではないでしょうか？だから、瀕死の乙女のように聞こえるか聞こえないかヨハネス・ブラームス（1833-1897）弦楽四重奏曲第1番ハ短調Op.51-1弦楽四重奏曲第2番イ短調Op.51-2【演奏:ヴェルディ四重奏団】【録音:2003年5月】ブラームスの弦楽四重奏曲には多くの名演名盤がありますね。私はその中でも、前述のイタリア四重奏団、ラサール四重奏団そしてメロス四重奏団の各全集を特に愛聴してきました。このヴェルディ四重奏団の演奏は、美しい抒情性を保ちつつ大きなスケールのシンフォニックな響きが魅力です。丁度イタリア四重奏団のロマンチックなブラームス弦楽五重奏曲第1番ヘ長調Op.88(1)弦楽六重奏曲第2番ト長調Op.36(2)【演奏】ヴェルディ四重奏団【ズザンネ・ラーベンシュラーク（第1ヴァイオリン）、ペーター・シュタイン（第2ヴァイオリン）、カリン・ヴォルフ（ヴィオラ）、アンドレイ・メリク（チェロ）】ヘルマン・フォス（ヴィオラ）(1)(2)ペーター・ブック（チェロ)(2)【録音】2006年11月20-22日(1)2007年9月28-30日(2)ドイチュラントラジオ、室内楽ホール（ドイチュラントラジ ケッケルト四重奏団はモノラルだが、素晴らしい演奏です。dgの録音の中では、メロス四重奏団、アマデウス四重奏団よりも好き。何が良いがと言えば、やはりゲルマンらしい血が流れ、ブッシュが持っているような森の黒さをやはり感じさせるところ。 ハンガリー四重奏団はベートーヴェンの四重奏の全曲録音を2回行っておりますが、これはその二回目のステレオ録音です。（一回目はモノラル）布貼りボックス入り。