2.使徒の働きの結末(使28:30~31) Act 28:30 こうしてパウロは満二年の間、自費で借りた家に住み、たずねて来る人たちをみな迎えて、 Act 28:31 大胆に、少しも妨げられることなく、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストのことを教えた。 Listen to 使徒の働き(2)―前書き(2)― and 741 other episodes by ハーベストタイム・メッセージステーション. ハーベストタイム・メッセージステーション メッセージステーションへは、永遠のベストセラー「聖書」から、現代に生きる人々に必要なメッセージをお届けする情報発信ステーションです。 1.はじめに(1)文脈の確認①パウロを神殿で見かけたユダヤ人たちは、騒動を起こした。*アジア(エペソ)から来たユダヤ人たちが煽動者であった。*彼らは、パウロが異邦人を神殿に連れ込んだと思い込んだ。②殺される寸前で、千人隊長の介入があった。③パウロは、千人隊長の許可を得て、群衆に語りかけた。④パウロの危機管理*彼は、礼儀正しい態度で千人隊長に接した。*彼は、終始冷静さを保った。 (2)パウロの弁明の4つのポイント①かつての自分(1~5節)②回心(6~11節)③洗礼(12~16節)④神殿での幻(17~21節) (3)アウトライン①神殿での幻(17~21節)②ユダヤ人たちの反応(22~23節)③千人隊長との対話(24~29節) 結論:1.召命と苦難2.ユダヤ人と律法 1.17~18節(1)この幻の記録は、ここにしか出て来ない。①ダマスコ体験から、エルサレムに上るまでに約3年経過(#32参照)。②9:20~22Act 9:20 そしてただちに、諸会堂で、イエスは神の子であると宣べ伝え始めた。Act 9:21 これを聞いた人々はみな、驚いてこう言った。「この人はエルサレムで、この御名を呼ぶ者たちを滅ぼした者ではありませんか。ここへやって来たのも、彼らを縛って、祭司長たちのところへ引いて行くためではないのですか。」Act 9:22 しかしサウロはますます力を増し、イエスがキリストであることを証明して、ダマスコに住むユダヤ人たちをうろたえさせた。③使9:21と22の間に、アラビヤ滞在の期間が入る。④ガラ1:17Gal 1:17 先輩の使徒たちに会うためにエルサレムにも上らず、アラビヤに出て行き、またダマスコに戻りました。 (2)3年間のパウロの地理的移動①回心直後のダマスコ会堂での伝道②アラビヤ滞在(現在のヨルダン)③ダマスコへの帰還と迫害からの逃避④エルサレム訪問と迫害からの逃避⑤タルソへの帰還 (3)パウロは、エルサレムの神殿で祈っていた。①この説明は、ユダヤ人たちに好印象を与えたと思われる。②主は再び、パウロに語りかけた。③*使徒たちにとっては、エルサレムは安全な場所ではなかった。*パウロを殺したいと思っている者がたくさんいた。④*主は、ユダヤ人たちの心を見抜いておられた。 2.19~20節(1)パウロは、主の判断に同意しなかった。①ユダヤ人たちは、パウロが信者を容赦なく迫害してきたことを知っていた。②ステパノの殉教の際にも、パウロは重要な役割を果たしていた。 (2)主よりも自分の方がよく分かっていると思ってしまうのは、人間の弱さである。①ペテロの例(マタ16:21~23)②12使徒たちの例(マタ26:31~35) 3.21節(1)主は、エルサレムがステパノ同様パウロを拒否することを知っておられた。①②使9:15~16Act 9:15 しかし、主はこう言われた。「行きなさい。あの人はわたしの名を、異邦人、王たち、イスラエルの子孫の前に運ぶ、わたしの選びの器です。Act 9:16 彼がわたしの名のために、どんなに苦しまなければならないかを、わたしは彼に示すつもりです。」③「王たち、イスラエルの子孫」が意図的に省略され、異邦人が強調されている。 (2)異邦人は、「以前は遠く離れていた」と言われている(エペ2:13)。①パウロは、主によって異邦人伝道に派遣された使徒である。 1.22節(1)ここまで人々はパウロの話を静かに聞いて来た。①パウロが見た2つの幻の話が、効果を発揮し始めたかに見えた。 (2)ところが、人々は突然怒りの感情を表わした。①②彼らは、異邦人伝道そのものに反対しているのではない。*預言者ヨナの例がある。*パリサイ人たちも、異邦人をユダヤ教に改宗させようとしていた。*マタ23:15Mat 23:15 わざわいだ。偽善の律法学者、パリサイ人。おまえたちは改宗者をひとりつくるのに、海と陸とを飛び回り、改宗者ができると、彼を自分より倍も悪いゲヘナの子にするのです。③ユダヤ教を経由しないで、異邦人に直接メシアを伝えることが問題なのである。④これは、異邦人をユダヤ人と同じ位置に置くことに等しい。⑤伝統的なユダヤ人の考え方では、これは究極的な背教である。 2.23節(1)人々は怒りを表現した。①着物を放り投げる(着物を裂くのは、深い落胆の表現である)。②ちりを空中にまき散らすのは、嘆きの表現である。③ここでは、投げるものがないので、着物とちりを投げているのであろう。 1.24節(1)アラム語が分からない千人隊長は、当惑した。①暴動がこれ以上広がることは容認できない。②パウロを保護し、その後取り調べを行うしかない。③千人隊長は、群衆が怒っている理由をなんとしても知りたいと思った。 (2)そこで、パウロをむちで打って自白させようとした(拷問による自白強要)。①ローマのむち打ちは、非常に残酷なものであった。②死に至ることや、後遺症が残ることがあった。③パウロはユダヤ人から5度、ローマ人から3度、むちを受けた(2コリ11:25)。 2.25節(1)パウロは、立ったまま両手両足を2本の柱にくくり付けられた。①むち打ちが始まる直前に、パウロは百人隊長に言った。②ここにも、パウロが敬意を払いながら行動しているという証拠がある。 (2)①ローマ市民を裁判にかけないで犯罪人扱いするのは、違法であった。②さらに、ローマ市民は有罪であっても、むち打ちを免れた。③これらの規定に違反するなら、その者は死刑になる。④パウロは、間接的に自分がローマ市民であることを伝えたのである。⑤百人隊長は、死刑に値する罪を犯す寸前に、その情報を得た。 3.26~28節(1)百人隊長は、むち打ちを中止し、千人隊長にこのことを報告した。①百人隊長は、ことばだけでパウロがローマ市民であることを信じた。②当時は、市民権の証明書は安全な場所に保管されていた。③偽りの自己申告をすると、死刑に処せられた。 (2)千人隊長はすぐにパウロのところに来た。①パウロから直接、ローマ市民であるという証言を聞いた。②彼もまた、パウロの証言をそのまま信じた。 (3)①あなたの場合は、もっと金がかかった(賄賂)でしょうという意味である。②クラウデオの治世(41~54年)、市民権を買うことが可能であった(高額)。③千人隊長の名前は「クラウデオ・ルシア」であった。 (4)①パウロの祖父か父が市民権を得た。②ローマの高官によく仕えた者には、報奨として市民権が付与されていた。③生まれながらの市民は、市民権を買った者よりも尊敬されていた。 4.29節(1)ローマ市民を裁判にかけないで鎖につなぐのは、違法である。①百人隊長も千人隊長も、自分たちは違法行為を働いたのではないかと恐れた。 使徒の働き(84)―パウロの弁明(1)―「使徒の働き」一覧へ使徒の働き(86)―サンヘドリンの前に立つパウロ―中川牧師の書斎から#018「トルコの野望とイスラエル」ガラテヤ人への手紙(13)律法主義はなぜ良くないのか中川牧師の書斎から#017「緊張高まるイランとイスラエルの関係」60分でわかる旧約聖書(1)「創世記」ガラテヤ人への手紙(12)奴隷の子か自由の子かー比喩に基づく議論ー【周囲の言葉にひどく傷ついた時に聴くメッセージ】中川洋が語るハーベスト・タイムの働きは、サポーターの皆様のお祈りと、献金により維持されております。ハーベスト・タイムのSNSでは、新着メッセージなどをお知らせしています。大人気動画を書籍化した「3分聖書」第2巻が文芸社より発売!異端・カルト研究40年のウッド氏が、初めて怖さを感じた。なんか変だな?摩訶不思議な聖書解釈が生まれる理由を検証!1日セミナーCD化!イスラエルがわかると、聖書がわかる。「神のご計画」その全貌を理解できる!フルクテンバウム博士 著クリスチャンカウンセラーとうつを通過した牧師が綴る「苦難の歩き方」私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1.
使徒の働き(93)―アグリッパ王の前に立つパウロ(2)― - Duration: 1:02:59. 無料の聖書解説 視聴済みこの無料配信メッセージは、皆様の祈りと献金のサポートで成り立っています。これらのメッセージは、恵比寿と大阪で定期的に行っている集会で収録されています。 使徒の働き(61)―ベレアでの伝道―使徒の働き(3)―イエスの証人となる―使徒の働き(83)―パウロの逮捕―使徒の働き(34)―コルネリオが見た幻―使徒の働き(96)―大嵐との遭遇―使徒の働き(29)―エチオピア人の宦官の救い―使徒22:17~29