大腸鋸歯状病変とは 大腸鋸歯状病変はWHOによって以下 のように分類されています。 このうち、ssa/p と tsa では、 悪性 度の高い 大腸がん の合併に注意が必要で す 。 今まで、大腸がんのほとんどは腺腫か … がん(悪性腫瘍) 腺腫(良性腫瘍) 腫瘍性過形成性ポリープ(鋸歯状ポリープ) に分けられます。腺腫は将来がんに移行する可能性がありますが、がん化の危険度は腺腫の種類によって大きく異なります(後述で詳しく解説します)。 九段坂病院 副院長・内科部長佐々部 正孝 先生大腸の粘膜に発生する今回は九段坂病院の副院長であり内科部長である佐々部正孝先生にお話を伺いました。ポリープとは、臓器にできる隆起性病変(イボのように盛り上がったもの)の総称で、それが大腸の粘膜に発生したものをポリープにはがんのような腫瘍や、炎症で盛り上がっているもの、また加齢の影響で発生するものなど、多くの種類があります。大腸ポリープは大きく腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープに大別されます。腫瘍性ポリープはがん化の危険があり、非腫瘍性ポリープはがん化の危険が極めて低いと考えられていましたが、最近、大腸ポリープに対する考え方が大きく変わりました。(2018年時点)これまで、非腫瘍性ポリープの代表とされていた過形成性ポリープのなかに腫瘍性の性質を持ち、がん化の危険性が高いタイプがあることがわかってきたのです。そのため、医学的には過形成性ポリープではなく、ただし、2018年現在は移行期にあるため、今回は一般的に使用されている過形成性ポリープという用語で説明いたします。腫瘍性ポリープの種類としては、に分けられます。腺腫は将来がんに移行する可能性がありますが、がん化の危険度は腺腫の種類によって大きく異なります(後述で詳しく解説します)。非腫瘍性ポリープには多くの種類がありますが、代表的なものとしてが挙げられます。また、大腸ポリープの治療方針は、そのため大腸ポリープは、どのタイプでがん化の危険がどのくらいあるのかを見極めることが大切です。大腸は全長1m30cm〜2mほどの長さがあり、部位によって上図のように直腸、S状結腸、下行結腸、横行結腸、上行結腸、盲腸、虫垂と分けられます。このなかで、これは直腸やS状結腸、盲腸には便が滞留しやすく、粘膜が便による刺激を長時間受けていることが理由です。大腸ポリープは、生活習慣や遺伝的な体質などに加えて、粘膜が何らかの慢性的な刺激を受けることで発症します。粘膜が便によって受ける刺激が原因となり、大腸ポリープが発症しやすいと考えられています。また盲腸は、小腸から便が流れていく本流から外れています。そのため、盲腸には便がスムーズに流れず長時間溜まってしまうことから、直腸やS状結腸と同じく大腸ポリープができやすいのです。大腸の腫瘍性ポリープの発症には、年齢や遺伝的要因の他に食生活などの生活習慣が大きく関係しています。生活習慣のなかでも大きな危険因子として挙げられるものが飲酒です。飲酒以外に腫瘍性ポリープ(特にがん)にかかる確率は、40歳以降で増加し、年齢が高くなればなるほど、高くなります。また、男性は女性より発症率が高く、身内に大腸がんの方がいると発症率がやや高くなります。炎症性ポリープは大腸に起きた炎症が原因となります。代表的な疾患としてそのほか、大大腸ポリープで自覚症状がみられるときには、ポリープががん化して大きくなり、進行がんになってからです。がんが大きくなることで、大腸の内部が細くなり便の流れに障害が起こります。そのため便が細くなったり、便秘や腹満感などの自覚症状がみられます。このような症状がみられるときには、冒頭でもお話ししましたが、腫瘍性ポリープである腺腫と腫瘍性過形成性ポリープはがん化の可能性のあるポリープです。腺腫はさらに、細胞構造の腫瘍性過形成性ポリープは形、色調、発生部位から、がん化するリスクを見極めて、治療が必要かどうかを判断します。それでは、具体的にがんのリスクが高いポリープにはどのような特徴があるのでしょう。次項で述べていきます。診断の際には内視鏡検査で「がんになりやすい腺腫の特徴として、大きさは大きいものほどがん化するリスクが高くなるといわれていて、いくつかの報告がありますが、腺腫の大きさが5mm以下なら約0.2%、10mmなら約10%、20mmなら約50%がまた、ポリープの一部がくぼんだ形をしているものはがんになりやすいと判断されます。ピットパターンという表面の微細構造を観察することも重要です。ピットパターンの形状を観察することで、ポリープの質的診断、腺腫なのかがんなのか、がんの場合どの程度の深さまで浸潤しているのかを判断することが可能です。 過形成性ポリープは、以前はがんにはならない病変として考えられていました。しかし、過形成性ポリープからもがん化することが次第にわかってきて、大腸がんの15〜30%は過形成性ポリープから発生していると考えられるようになりました。WHO(世界保健機関)は2010年に過形成性ポリープ(鋸歯状ポリープ)を、①鋸歯状腺腫/ポリープ(SSAP/P)②古典的鋸歯状腺腫(TSA:traditional serrated adenoma )、 ③過形成性ポリープ(HP)の3つに分類しました。それぞれがん化の危険度、発生する部位、形態に違いがあります。SSAP/PとTSAはがん化の危険があり、HPががん化することはほとんどありません。SSAP/Pは盲腸から上行結腸に多く平坦で色調は周囲の粘膜に近いことが多く、発見がやや困難なため見落としが多いとされ、がん化率は10%と報告されています。そのため、10mm以上または形態からがんが疑われるものは切除します。TSAは下行結腸、S状結腸、直腸に多くはっきり隆起していることが多いので、SSAP/Pよりは発見が容易です。がん化率は10%程度と腺腫とほぼ同様で、5mm以上または形態からがんが疑われる場合切除します。HPはS状結腸と直腸に多く、周囲の粘膜より白っぽく小さいものが多いのが特徴です。10mm以上のものにはがん化の危険があるとされていますが小さいものは放置しても問題ないとされています。非腫瘍性ポリープ(非腫瘍性の過形成性ポリープ、炎症性ポリープ、過誤腫性ポリープなど)からがん化することはほとんどありません。そのため、内視鏡検査を行い、がんの可能性があるもの以外は内視鏡治療を行いません。大腸ポリープの治療方針は“大腸がんになるリスクをできるだけ減らすこと”を目的とします。ほとんどの大腸がんは大腸ポリープから発生します。大腸ポリープの切除は内視鏡的手術で行うことができますが、出血やこのように、すべての大腸ポリープを切除することにはマイナス面も多いので、大腸がんになるリスクを考え切除するかどうかを決めます。大腸腺腫の治療方針は日本と欧米で異なります。日本の大腸ポリープ診療ガイドラインでは6mm以上の腺腫は切除、5mm未満は経過観察でよいとなっています。これに対して欧米のガイドラインでは、腺腫はすべて切除し大腸をポリープのない状態(クリーンコロン)にして、5〜10年後に内視鏡検査を行うことになっています。また、当院では腺腫と思われるポリープはなるべく切除し、クリーンコロンをめざしています。過形成性ポリープはがん化の危険が種類によって大きく異なるため、それによって治療方針が異なります。以前は、過形成性ポリープは治療せず放置されていましたが、2018年現在では右側結腸に好発する10mm以上のもので、SSA/Pとの鑑別が困難な病変は切除、10mm以下のポリープは形態や場所によって切除を考慮します。一般的な大腸がん検診の方法は、まず引き続き、記事2次の記事2 大腸ポリープの検査方法 内視鏡検査について写真で解説大腸ポリープ (佐々部正孝先生)の連載記事九段坂病院 副院長・内科部長九段坂病院 副院長・内科部長1982年東京医科歯科大学医学部卒業後、消化器内科医としてのキャリアを開始。2018年現在、九段坂病院副院長・内科部長。高い内視鏡操作技術を持ち、苦痛を軽減した内視鏡検査・治療を行っており、患者様からの信頼も厚い。佐々部 正孝 先生の所属医療機関九段坂病院東京都千代田区九段南1丁目6-1203-3262-9191新型コロナウイルス感染症と付き合っていくための"新しい生活様式"とは〜まだマスクの着用は必須なの?個人が気をつけられる具体策は?〜小泉小児科医院 院長/日本医師会 常任理事釜萢 敏 先生がん患者や家族の新型コロナウイルス感染症への不安〜不安を抱えたがん患者に対して家族ができることは?〜がん研究会付属有明病院 腫瘍精神科 部長清水 研 先生社員に新型コロナウイルス感染症の疑いが出たらどうするの?~企業が行うべき感染対策とは~日本医師会 常任理事/松本皮膚科形成外科医院 理事長・院長松本 吉郎 先生医師が考える新型コロナウイルス感染症の重症化リスクが高い高齢者が注意すべき点とは国立長寿医療研究センター 理事長、日本老年医学会 副理事長荒井 秀典 先生九段坂病院 泌尿器科 部長
В�F��C�3 c��˂s�$lZF(�����'�~�-����E35 d��p����i5�A���P���lv6�8����m@:r嚍�E(�j�N_�e�z8e��~}�lNg�pS�d�6�Niլ]���+vx7����Ih��~����m��7oF���t�?j�����`f�������g�O��M�n��9�v�S�N�cev��aȱ�S��V�h�ޛ[�����$#w�$ԫrq��v�Y#�ɮ#W��w��T���o���SoK��>Z���-(t��n�L���#��o��� ��(�R���\���P[%�.� ��F� �EF B�� 腺腫(adenoma) 管状腺腫(tubular adenoma) 管状絨毛腺腫(tubulovillous adenoma) 絨毛腺腫(villous adenoma) 鋸歯状腺腫(serrated adenoma) 家族性大腸腺腫症(FAP:Familial adenomatous polyposis) 悪性上皮性腫瘍 腺癌(adenocarcinoma) 内分泌細胞癌(ecc) 腺扁平上皮癌(asc) tumor),鋸歯状腺腫(serrated adenoma) の 4 つ に分類されている.鋸歯状腺腫については次の項 で述べる.大腸腺腫の大部分は管状腺腫であり, 管状腺腫の約10%に癌を合併することが報告さ れている.典型的な管状腺腫の内視鏡所見として hތ��n�0�_e� ��D�"m���ZD���P�%V����1��;3-7t/}���g�$ Ye��:�A6��"�?� �L��!o��( 9T�P^� 8(Jxx`�?
+I`�"��I`�!1Q�(A|�W h ��H�� )ހ��$�OARv ��+���/�ߵ.n��猭�)n�5���Y4 国家公務員共済組合連合会九段坂病院 内科部長 つまり「普通に腺腫だけを切除していれば」直腸癌は予防できると言える訳です。 (2)鋸歯状ポリープが治療対象と考えられなかったころに、大きな過形成ポリープ(SSAP)を経過観察したら癌化したという症例報告がありました。 0120-911-278お問い合わせ一般:お気軽にお問い合わせ下さい大腸ポリープには腫瘍性のものと非腫瘍性のものがあります。腫瘍性とは異常な増殖能力があることを意味します。非腫瘍性ポリープは全て良性です。腫瘍性のものは良性と悪性に分けられます。腫瘍性で悪性のもの、つまり悪性腫瘍、これがガンです。悪性腫瘍は腺がんadenocarcinoma、良性腫瘍は腺腫adenomaを指します。大腸の場合、悪性腫瘍のほとんどが、腺がんadenocarcinomaです。また、良性腫瘍のほとんどが腺腫adenomaです。また、腺腫には管状腺腫tubular adenomaや絨毛性腺腫villous adenoma、鋸歯状腺腫serrated adenomaがあります。大腸腺がんadenocarcinomaはごく一部のケース(de novo type)を除き、大腸腺腫adenomaから発生すると考えられております。(Adenoma-carcinoma sequence)よって、良性腫瘍(腺腫)を悪性化する前に切除することにより大腸がんは予防可能です。一方、大腸がんは内視鏡にて早期発見・治療のみならず予防法も確立されたがんだと考えられます。大腸がんは男女ともに発生数が非常に多い病気ですので、大腸がんを【早期発見】・【予防】することは安心して生活する上で大切なことと考えます。先述致しましたように、大腸ポリープ(腺腫)をがん化(悪性化)する前に内視鏡で切除することにより、ほとんどの大腸がんを【予防】することができますが、多くの胃ポリープは切除しても胃がんの【予防】にはなりません。胃がんはピロリ菌による感染症が原因で発生します。ピロリ菌の除菌により発癌のリスクを1/3に減らすことができますので、当院でも積極的に除菌を行っております。それでもピロリ菌の感染の既往の無い方に比べれば10倍のリスクが残るといわれております。現在、大腸がんは食生活の欧米化、食品添加物の作用などにより日本では急増しています。内視鏡予約専用ダイヤル※同日での胃と大腸の内視鏡検査をご希望通りにご予約いただけない場合がございます。内視鏡検査の ご予約から ご希望の方は※同日での胃と大腸の内視鏡検査をご希望通りにご予約いただけない場合がございます。〒157-0066 世田谷区成城6-17-5Tel:03-5429-9555△は内視鏡検査のみ/※日曜は月に1回診療とよしま内視鏡クリニックのスマホサイトです。